みなさん、こんにちは!まめ親父です!今回は、マルス津貫蒸溜所を訪れた際に手に入れた特別な一本——岩井トラディションをじっくりレビューしていきます。ただのレビューではありません。この一本には、津貫という土地の歴史と、まめ親父が肌で感じた感動のエピソードが詰まっています。最後までお付き合いください😊
岩井トラディションってどんなウイスキー?
岩井トラディションという名前は、本坊酒造のウイスキー造りの原点となった人物、岩井喜一郎から取られています。岩井は、のちに「日本ウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝をスコットランドへ派遣し、ウイスキーの製法を学ばせた人物です。竹鶴が現地で書き記した詳細な「竹鶴ノート」を基に、マルスウイスキーの礎を築きました。
竹鶴政孝といえば、NHKの朝ドラ「マッサン」のモデルとして広く知られています。そのマッサンのいわば師匠格にあたるのが岩井喜一郎。日本のウイスキー史を語る上で欠かせない偉人の名を冠したこのウイスキーには、単なるブランド名以上の重みがあります。「トラディション」という言葉も、その伝統と継承の精神を体現しています。岩井が蒔いた種が、時を超えて津貫の地で花開いている——岩井トラディションはそんなストーリーを持つウイスキーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | 岩井トラディション |
| メーカー | 本坊酒造株式会社 |
| 蒸留所 | マルス津貫蒸溜所 |
| 種類 | ブレンデッドジャパニーズウイスキー |
| アルコール度数 | 40度 |
| 容量 | 700ml |
| 原材料 | モルト・グレーン |
| 価格 | 約2,420円(税込) |
寶常との運命的な出会い
岩井トラディションとの出会い——寶常が生んだ運命
一歩踏み入れた瞬間、時が止まった


マルス津貫蒸溜所の見学を終え、いよいよ「寶常(ほうじょう)」へ足を踏み入れた瞬間のことは、今でも鮮明に覚えています。
明治から昭和を生き抜いた本坊家の旧邸。1933年築の和洋折衷建築が醸し出す重厚な空気感は、蒸留所の近代的な施設とはまるで別世界でした。磨き上げられた木の床、アンティークな調度品、そして窓の外に広がる手入れの行き届いた日本庭園——。歩くたびに、この建物が刻んできた幾多もの歴史がヒシヒシと伝わってくる。思わず背筋が伸びるような、そんな空間でした。
「すごい場所に来てしまったな」と圧倒されながら奥へと進むと、突如として現れるBARカウンターとショップ。その落差に「えっ?」と思わず声が出てしまいました(笑)。歴史ある邸宅の中に、洗練されたウイスキーバーが溶け込んでいる。この意外性がまた素晴らしい。

躊躇なく手を伸ばした一本
ショップの棚を眺めながら、気づけば岩井トラディションを躊躇なく手に取っている自分がいました。普段は珍しいボトルや限定品に目が行きがちなのに、歴史と伝統が凝縮されたこの空間の中で自然と手が伸びた一本が岩井トラディションだった——。それはある意味、まめ親父の本能が選んだウイスキーとも言えるかもしれません。
テイスティングチャート
実際に飲んでみた印象をチャートにまとめてみました。
テイスティング:ストレート
家に帰り、津貫での感動を噛み締めながらグレンケアンに注ぎました。旅の記憶と共に味わう一杯は、また格別です。
(写真のボトルが既に半分以下になっている事に関してはお察し下さい…うんまいだもん😂)

香り
グラスに鼻を近づけると、まず飛び込んでくるのがはちみつの甘い香り。そしてその奥から、濃厚なバニラのアロマがふわりと広がります。アルコールの刺激はほとんど感じられず、初めて岩井トラディションに出会う方でも構えることなく楽しめる香りです。
味わい
最初の一口で感じるのは、やさしい甘みです。はちみつのような自然な甘さが口の中に広がりますが、角瓶やブラックニッカスペシャルほどの強さはありません。甘みが広がったと思った直後、キリッとしたキレとほどよいビター感が追いかけてきます。この「甘み→ビター」の流れが小気味よくて、飲み飽きない味わいです。
優しいスモーキーさという隠し味
岩井トラディションの面白いところが、奥底にひっそりと潜む「優しいスモーキーさ」です。主張は強くなく、気づくか気づかないかくらいの繊細さ。しかしこのごくわずかなスモーク感が、甘みとビターの間に絶妙な奥行きを加えています。ラフロイグやアードベックのような力強いピート感とは次元が違う、やわらかな煙のニュアンスです。スモーキーが苦手な方でも全く問題ありません。
余韻
余韻はあまり長くありません。すっきりと引いていく後味は、「次の一口を促す」心地よさがあります。食事と合わせたり、会話をしながら飲んだりする場面では、このすっきり感が非常に優秀です。
テイスティング:ロック・ハイボール
ロック
大きめの氷を一つ入れてオンザロック。最初の一口はキリッとした甘みとビターがしっかり感じられて、「あ、岩井だな」とすぐわかる個性があります。そこから氷が少しずつ溶けるにつれて、角が取れてやわらかくまろやかに変化していく。この時間の経過とともに変わっていく味わいを追いかけながら飲むのが、岩井トラディションのロックの一番の楽しみ方です。まめ親父イチオシ!津貫の歴史と伝統をじっくり感じながら飲んでほしい一杯です。
ハイボール
岩井トラディションのキレの良さが、ハイボールにすると一層輝きます。炭酸の爽快感にはちみつとバニラの甘い香りが乗って、鼻をスーッと抜けていく瞬間が格別。さらに奥底にある優しいスモーキーさが炭酸に乗ることで香ばしさとして引き立ち、ストレートでは気づきにくかった岩井の隠れた個性がふわりと顔を出します。食事中に飲むと料理の味を邪魔せず、むしろ引き立ててくれる懐の深さも魅力です。
おすすめの飲み方まとめ
① ロック(まめ親父イチオシ)
グラスに大きめの氷を1つ。マドラーでゆっくり1〜2回混ぜて冷やしてから飲み始める。氷が溶けきる前に飲み終えるのがベスト。時間をかけてゆっくり楽しむのがコツ。
② ハイボール(爽快感抜群)
グラスに氷をたっぷり入れてよく冷やし、余分な水を捨てる。ウイスキー1:炭酸水3の割合で、炭酸は氷に当てずにゆっくり注ぐ。混ぜすぎると炭酸が抜けるので、マドラーで1回だけ軽く混ぜるのがポイント。レモンを一絞りすると爽やかさがさらにアップ。
③ ストレート(香りを全力で楽しむ)
チェイサー(水)を必ず横に置いて、少量ずつちびちびと。焦らずゆっくり飲むことで、はちみつとバニラの濃厚な香りと、奥底の優しいスモーキーさを両方楽しめる。岩井喜一郎への敬意を込めながら、じっくり向き合ってほしい飲み方。
どんな人におすすめ?
角瓶やブラックニッカスペシャルで「ウイスキーって美味しいな」と感じ始めた方の次の一本として、岩井トラディションは最適だとまめ親父は思っています。甘みとビターのバランスが取れていて飲みやすい一方、香りの豊かさと複雑さはシングルモルトへの入口を感じさせてくれます。「ウイスキーって奥が深いんだな」という気づきを与えてくれる、そんな一本です。
また、本坊酒造・マルス津貫蒸溜所・岩井喜一郎というストーリーを知ってから飲むと、味わいが一段と深まります。ぜひ前回のマルス津貫蒸溜所レポート記事も合わせてお読みください😊
総合評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 香り | ★★★★☆ | はちみつ・濃厚バニラが心地よい |
| 甘みとキレのバランス | ★★★★★ | 甘すぎず、キリッとした後味が絶妙 |
| 隠し味のスモーク | ★★☆☆☆ | 優しく奥行きを演出する隠れた個性 |
| 飲みやすさ | ★★★★★ | すっきりした余韻で飲み飽きない |
| ハイボール適性 | ★★★★★ | キレの良さがハイボールで輝く |
| コスパ | ★★★★☆ | 2,420円でこの質は十分納得 |
| ストーリー性 | ★★★★★ | 岩井喜一郎の歴史を知ると別格の一本 |
| 総合 | ★★★★★ | 津貫の歴史が生んだ傑作 |
まとめ
寶常という歴史的空間の中で、躊躇なく手を伸ばしていた自分。あの瞬間、まめ親父は岩井トラディションに「選ばれた」気がしました。ウイスキーとの出会いって、時にそういう形でやってくるものですよね。
津貫蒸溜所という場所の記憶と共に味わう岩井トラディションは、きっと忘れられない一本になるはずです。まだ訪れたことがない方は、ぜひ津貫まで足を運んでみてください。そこにはウイスキーと歴史と自然が待っていますよ🥃
ぜひ前回のマルス津貫蒸溜所レポート記事も合わせてお読みください😊
次回はソガイニ(桜尾蒸留所)をレビュー予定です。こちらもまた個性的な一本なので、お楽しみに!それでは今夜も良い一杯を。乾杯🥃
——まめ親父


コメント